外壁塗装が剥がれる原因と補修工事の必要性とは

外壁塗装が剥がれる場合は、見た目の悪さだけでなく、塗料による防水効果がなくなっていますので、補修工事が必要です。

剥がれる原因と実際の補修工事の必要性について見ていきますので、参考にしてください。

 

外壁塗装が剥がれる原因とは？

外壁塗装の塗料が剥がれる場合がありますが、原因は大きく分けて2つあります。

一つは経年劣化によるものです。

 

塗料の種類にもよりますが、最も経年劣化が早いウレタン塗料で6～10年、シリコン系塗料で8〜15年、ラジカル系塗料で12～15年、フッ素系塗料で15～20年が耐用年数となっています。

 

そのため10年～20年では、外壁塗装を見直して補修する必要があります。
また、もう一つの剥がれる原因は、施工不良によるものです。

 

外壁塗装をした際の施工方法が悪いと塗料が早く剥がれてきます。

塗装して2年～3年で剥がれてきた場合は、業者による施工不良の原因が多く考えられます。

 

外壁塗装が施工不良で剥がれる場合について

施工不良で剥がれる場合は、塗装の際の乾燥時間不足や下地処理や下塗りが不十分だった場合があります。

また、外壁材、下地に適していない塗料を業者が選んでしまった場合もあります。

 

施工不良の場合は、外壁塗装に保証があるのかどうかも気になる点です。

 

外壁塗装の保証について

外壁塗装については、塗料の種類によって保証期間があります。

耐用年数が長い塗料を使った場合は、保証期間も長くなります。

 

ただし、塗料のメーカーが補償するものですので、塗装をした業者がメーカーの認定の施工業者である必要があります。

 

高額の無機塗料を使った場合は5年～10年程度の保証期間があると言われていますが、多く使われるシリコンでは1年～5年などが補償期間です。

 

つまり、1年以上経ったら保証されないこともあるでしょう。
ただ、外壁塗装業者が自社で保証している場合もあり、3年、5年、10年などとそれぞれで保証期間を設けている業者もあります。

 

保証期間が少なくとも5年～10年など長くあると安心できます。

 

外壁塗装が剥がれた場合に塗装の補修工事が必要な場合とは

外壁塗装が剥がれて劣化が見られた場合は、塗料の塗膜が剥がれて防水効果がなくなっていることになります。

 

そのため、放置しておくと外壁材が劣化したり、構造体まで雨水などが入り込んでしまったりする可能性があるため、補修工事が必要です。

 

業者にまず劣化状況を見てもらうことが大切

剥がれが見られた場合は、業者にまず劣化状況を見てもらって確認してもらうようにしてください。

素人で判断してまだ大丈夫と思わないことが大切です。

 

無料で診断してくれる業者もあるために、補修工事が必要かどうかを確認する方法を取る必要があります。

 

外壁塗装が必要な場合は外壁材に合った塗料選びをすることも大切

外壁塗装が必要な場合は、次の塗装では劣化しにくい、耐用年数が長い塗料を塗りたいと思うことも多いでしょう。

ただ、塗料を選ぶ際は、外壁材に合った塗料を選ぶことが大切です。

 

今の外壁材がモルタルなのか、サイディングなのか、ALCなのかなどで、塗料を選ぶ方法も異なります。
また、初めての外壁塗装と2回目の補修の場合の塗装とでも異なります。

 

さまざまな条件によって、どのような塗料を選んだらいいのかが決まりますので、それも塗装業者に一緒に相談してください。

 

外壁塗装の剥がれを放置しておくとさらに大きな補修が必要に

ここで、外壁塗装の剥がれからどのような劣化症状が出てくるのか、外壁材の種類による劣化状況についてもご紹介します。

 

それぞれの外壁材を例にとってご紹介します。さまざまな劣化症状が見られるようになりますので、早めに業者に見てもらう必要があるといえます。

 

モルタル材の外壁の場合

例えば、モルタル材の外壁の場合は、塗膜が浮いていたり、膨らんでいたりする劣化があります。

その場合は、その部分と周辺を一度剥がしてから塗装し直します。早めの補修が必要です。

 

また、ひどい場合は、塗膜が剥がれ、モルタルの外壁が水を吸ってしまって、モルタル材自体が剥がれてしまうことがあります。

こうなると外壁材自体の張り替えとなってしまいます。

 

サイディング材の外壁の場合

サイディング材の場合は、塗膜が剥がれ、結露や雨水が浸透したことによって、激しく剥がれたり、フカフカした状態になったりします。

 

また、大きくサイディングの目地などが剥がれてしまうこともあります。

剥がれの状況は、目に見えやすいため確認しておくことが大切です。

 

剥がれを放置しておくと修繕箇所が大きな範囲となり高額費用になる可能性も

さまざまな外壁材で、剥がれを放置しておくと、そこからさらに雨水が浸透し、修繕箇所が大きくなります。

剥がれ箇所が部分的で、2cm以下などの場合はパテやコーキングなどで安く済む場合もあります。

 

しっかり補修して塗装しておかなければなりませんが、ただ、それだけでは済まない場合も多い傾向です。

外壁塗装全体になると、相場では2階建ての一戸建てで80万～140万円ほどかかってしまいます。

 

足場を作っての塗装工事となると高額です。

 

また、剥がれの箇所が広範囲になっている場合は、外壁塗装だけではダメで、外壁材自体を張り替えやカバーをする必要がありますので、さらに高額となるため、早めの補修が非常に大切となります。

 

外壁塗装の剥がれは補修工事のサインとして見逃さないように

外壁塗装の剥がれについての補修工事の必要性を見てきました。

外壁塗装は、塗装して10年以上になると劣化に注意する必要があります。

 

塗料の種類によりますが、よく確認しておくことが大切です。

そして、外壁塗装が剥がれてきた場合は、補修工事のサイン、メンテナンスが必要な時期だと知ってください。

 

見逃してしまうと、外壁自体に影響が出て、構造体まで雨漏りしてしまう可能性もあります。

塗装の剥がれから、外壁自体の大きな補修をすることがないように、剥がれなどの劣化状況を見逃さないことが大切です。

 

専門家の塗装業者に相談して、見てもらうことが重要といえます。

 

そして、塗料選びについても、最適な塗料を選んでもらうようにすることがおすすめといえます。