外壁塗装のコーキングの役割と補修工事の費用とは?
外壁塗装のコーキングのメンテナンスが必要と言われますが、そもそもコーキングはどのような役割をしているのかを知っておくことが大切です。
また、メンテナンスが必要な場合に、どのくらいの費用が発生するのかをご紹介します。
外壁塗装のコーキングの役割とは?シーリングとは違う?
外壁塗装のコーキングとは、外壁塗装工事や補修工事で、隙間を目地材などで充填して、気密性や耐水性を高めることを言います。
パテなどで埋め、パテはコーキング材、充填材などと呼ばれています。
シーリングも同じような意味で使われるものです。
外壁サイディングの継ぎ目や建物の合わせ目、隙間にコーキング材が使われると考えてください。
10年程度で劣化していきますので、目地のコーキングの打ち替えなどの補修工事が必要となるものです。
また、外壁にひび割れ、クラックが生じた場合も、コーキング材を充填して隙間を埋める補修工事が施工されます。
また、補修工事だけでなく、モルタルの壁やサイディング壁を新しく付ける場合もコーキングが使われることを知っておいてください。
コーキングの役割は大きく3つ!隙間を埋める、緩衝・ひび割れ防止と耐水効果
コーキングの役割は大きく分けて3つあるといえます。
まず、外壁材などの継ぎ目、目地を埋めて繋ぐ役割があり、隙間を埋めて密閉します。
また、外壁には穴をあける箇所もいろいろありますので、そうした場所を埋めることも大切な役割です。
そして、コーキング材はシリコン等の樹脂で作られているために、弾力性があり、伸縮します。
外壁材が破損しないように衝撃をやわらげてくれる緩衝材としての役割もあり、ひび割れ防止にもなっています。
地震での衝撃や外気の温度差などで伸縮する際に吸収してくれる大事な役割です。
また、コーキングで隙間を埋めることで、雨水や屋内で水を使う場所での耐水効果を担っているといえます。
こうして見てきますと、建物の耐久性を高めているのがコーキングの役割とも言えるでしょう。
コーキング材が主に使われる場所
コーキング材が主に使われる場所についてもご紹介します。
3つの大切な役割がありますので、屋外だけでなく、屋内でも多く使われていますので参考にしてください。
屋外でコーキング材が使われる場所
屋外の場合は、サイディング同士の外壁の隙間、目地によく使われます。
コーキング材を充填して埋めることが多いでしょう。
また、窓ガラスなどのサッシの縁の隙間にコーキングを充填して、雨水などが入ることを防いでいます。
配管やパイプ周りも隙間がないようにコーキングで塞がれています。
また、屋根材が軽度の劣化でひび割れを起こしている場合は、コーキングで埋める方法も行われ、屋根の雨漏りを防止することも可能です。
屋内でコーキング材が使われる場所
屋内でも、水回りなどにコーキング材が良く使われます。
浴室・浴槽の隙間、キッチン周り、洗面化粧台周りなども白いコーキング材をよく見かけるでしょう。
水漏れが起きないように埋められます。
水回りは10年~15年でリフォームされることも多く、リフォーム前にもコーキングについては点検しておくことが必要です。
コーキング材の種類もご紹介
屋外、屋内と使われるコーキングですが、さまざまな種類があります。
シリコン樹脂が原料の「シリコン系」、ポリエーテル樹脂を原料として変性した樹脂の「変成シリコン系」、ウレタン系コーキング材がグレードアップした「変性シリコン系」とあります。
屋根の雨漏りによく使われるものです。「シリコンコーク」と呼ばれるものも屋根におすすめです。
そして、「シリコン系」は、塗料が上に乗らないのが特徴で、「変成シリコン系」は塗料が上から乗るため、外壁塗装などに便利です。
塗料を塗る順番も考えて選ぶ必要があるでしょう。
また、「シリコン系」は耐水性に優れていて、水回りやガラスのサッシ周りによく使われるなど、耐水性や塗料との関係によって、種類が使い分けられているのが特徴です。
外壁塗装のコーキングの増し打ちや打ち替えの方法とは
また、コーキング材も劣化します。外壁や屋根などの劣化を補修する際に行われるのがコーキングの「増し打ち」や「打ち替え」です。「増し打ち」は、前のコーキングの上から新しいコーキングを充填する施工方法です。
また、「打ち替え」は、前のコーキングを完全に取ってから新しいコーキングを充填する施工方法です。
建物の場所によって、どちらが適切な方法なのかが検討されます。前のコーキングが取り払いづらいときには、「増し打ち」が選択されると言えるでしょう。
外壁塗装のコーキングの補修工事費用は?
外壁塗装のコーキングの補修をする際の施工費用ですが、シーリング代の相場は1メートルあたり約900円~1,200円程度です。
2階建ての場合には約16万~21万円程度が平均的な相場となります。
また、外壁や屋根などのコーキングを施工する場合には、高所になるため、足場が必要になります。
足場の費用が別途約15万~20万円です。「打ち替え」の場合は高額になると言えるでしょう。
ま
た、「増し打ち」の場合は、足場代は変わりませんが、シーリング代が少なくて済みます。
外壁塗装のコーキングは大切なため補修やリフォームの際に見直したい
外壁
塗装のコーキングについて、役割をご紹介しました。
隙間を埋める、緩衝・ひび割れ防止と耐水効果があり、さまざまな役割があることがわかります。
コーキングは、ただ隙間を埋めるというだけではないことを知っておくことが大切です。
外壁などのひび割れや屋根など劣化、水回りのコーキングの劣化をそのままにしておかないで、メンテナンスすることが大切といえます。
コーキングの補修費用は、高所の場合には足場代もかかりますので、できれば外壁や屋根の塗装やリフォームと一緒に行うのもいいでしょう。
メンテナンスやリフォームの際などには特にコーキングの点検もして、劣化を見逃さないようにしてください。
外壁材のひび割れを点検し、屋根や外壁の塗料の塗り直しや、コーキングの「打ち替え」や「増し打ち」などのメンテナンスを検討することが必要です。
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