「外壁塗装を塗り壁にするって流行っているの?塗り壁の特徴を解説」
日本の家屋を支えてきた「塗り壁」には、非常に長い歴史があります。
塗り壁は飛鳥時代からある塗装文化であり、重要文化財などの建造物でも多く見かけることができます。
現在は塗り壁を使用しない家も増えましたが、再び注目されています。
日本の家屋事情に適した塗り壁の現状や特徴についてご紹介します。
なぜ塗り壁の人気が再燃しているの?
外壁塗装にはサイディング仕上げなど様々な方法がありますが、日本古来の手法である塗り壁を選ぶ人が増加しています。
ではどうして塗り壁の人気は再燃したのでしょうか。
人気の理由は次のとおりです。
①耐火性や耐久性への評価が高い
日本で伝統的に塗り壁が愛されてきたのは、耐火性・耐久性に優れているからです。
近代に至るまでの間も、多くの人々は地震や火事の恐怖を経験してきました。
しかし、機械も発達していなかった時代には、燃えたり崩れたりすることは止められないため致命的な損害でした。
塗り壁造りは耐火性・耐久性がある建築物として、とても重宝されてきたのです。
現在の塗り壁も、左官職人が丁寧に塗装を仕上げておりこうした性能を再評価する動きがあります。
②和風デザイン人気の再興
パン屋、コーヒー店やファッションのテナントなどに和風のデザインの店舗が増加しています。
外壁塗装にも塗り壁を使い、伝統的な町屋を再現する店舗も人気です。
こうした人気は20代~30代の若い世代からも支持されており、
和風デザインの再興をきっかけに塗り壁を希望される方が増加しています。
③特別感のある仕上がり
一言で塗り壁、と言っても様々な種類があります。あえて凹凸のある仕上がりにしたり、
模様を施すデザインにしたりなど、デザイン性も豊かです。手作業で仕上げた塗り壁は、
特別感のある仕上がりを得ることができます。他の外壁塗装では味わえない特徴です。
塗り壁の種類ってどんなもの?
人気の塗り壁にはどんな種類があるのでしょうか。代表的な4つの種類をご紹介します。
①漆喰(しっくい)
日本独自の塗料である「漆喰」は、消石灰に糊や麻すさなどを配合して作っている塗料です。
強度もあり美しい仕上がりにもなることから、伝統的な塗り壁仕上げに使われてきました。
特に本漆喰は難しい施工技術が必要で、熟練した左官の手腕が必要です。
②土壁
日本の多くの家屋に使われてきた土壁は、数寄屋造りの家屋などで重宝されてきました。
美しい土壁は土の風合いに個性があります。内装において人気の珪藻土も外壁塗装に応用する方もいます。
その際は汚れが落ちにくいなどのデメリットもあるので、土壁を選ぶ際には注意しましょう。
③モルタル
セメントと砂を配合したモルタルも塗り壁の一種です。セメントを使うことから近代になってから発達した塗料で、
90年代あたりまで非常に多くの家屋で使用されてきました。
不燃性の塗料として爆発的に普及したため、現在も全国的にモルタル塗の家屋は多く存在しています。
④アクリル系塗料
アクリル製の塗料をもとに作られた塗料は、雨や紫外線に強く人気があります。デザイン性や質感も様々な種類があり、
西洋風の塗り壁に仕上げることも可能です。防カビ性も高いので、湿気などが気になる立地での外壁塗装にも向いています。
以上のように代表的な4つの種類をご紹介しました。塗り壁の種類は作られる原料によって個性が大きく異なっており、
場所によって向き・不向きがあります。外壁塗装を検討する際は、デザインや仕上がりだけをこだわるのではなく、
素材の弱点なども踏まえて検討すると良いでしょう。
外壁塗装を塗り壁にすると、どんなメリットがあるの?
外壁塗装の中で人気の高まっている塗り壁ですが、施工することでどんなメリットがあるでしょうか。
①オリジナリティがあるデザインが可能
塗り壁の魅力は、オリジナリティがあることです。
左官職人が手作業で塗り上げていくので、ユニークな模様を施すことが出来ます。
もちろん、丁寧に一面の壁を仕上げることもできます。個性豊かな塗り壁が可能です。
また、塗りの過程で壁材におしゃれなタイルやガラスなどを付けることも可能です。
サイディング壁などでは実現しないデザインが手に入るのが大きなメリットでしょう。
②つなぎ目部分の劣化が無い
塗り壁以外の素材は、つなぎ目があるのが特徴です。コーキング材などが使用されていますが、
外壁本体と比べるとどうしても劣化していく部分です。一方の塗り壁の場合には、つなぎ目がありません。
一面を塗り上げるのでコーキング材などを使用しなくても良いのです。
見た目にもつなぎ目が無いと美しく仕上がるので、満足度の高い外壁塗装です。
外壁塗装を塗り壁にすると、どんなデメリットがあるの?
塗り壁のメリットは紹介しましたが、デメリットはあるのでしょうか。
①職人によって差が出やすい
左官による仕上げがポイントになる塗り壁は、職人の腕によって差が出やすいのがデメリットの1つです。
市販の外壁ですと仕上がりにムラは生じにくいのですが、
職人の腕で仕上げる外壁は、どうしてもムラが生じる可能性があります。
②工期が長く、価格も高い
ゆっくり仕上げては乾かしていく必要がある左官仕上げは、どうしても工期が長くなります。
自然素材を生かして塗ることができる分、乾くのに時間がかかるのも事実です。
また、市販の塗料やサイディング工事に比べると、職人代金や工期の関係で価格が高い傾向があります。
塗り壁のメンテナンス方法って?
外壁塗装の中でも個性豊かなデザインが出来る外壁塗装ですが、メンテナンスの方法はどのように行うのでしょうか。
塗り壁は約15年程度を目安にメンテナンスが必要とされていますが、
台風後や雪害後など、気になったらメンテナンスを行うようにしましょう。
汚れが気になる場合には、気になる箇所を薄く削る方法でメンテナンスが可能です。
土壁の場合、強い水の刺激には弱いので、ホースや洗浄機などで流さないようにしましょう。
クラックと呼ばれる壁面のひび割れが生じている場合は、早めの対策が必要です。
気が付いたらすぐに修理を依頼しましょう。
まとめ
塗り壁はメンテナンスが難しいように感じますが、まずは日本の土壌で長い間蓄積された
匠の技であることを知っておきましょう。壁は家を支える重要な盾ですから、
しっかりと素材やデザインにこだわって施工をすることがおすすめです。塗り壁は費用は高い傾向がありますが、
唯一無二の壁が家を彩ってくれます。耐火性・耐久性も優れた塗り壁の施工を、ぜひ検討してみましょう。
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