外壁塗装が剥がれる原因は？予防方法や対応方法も紹介

外壁塗装は、状況によっては塗料が剥がれることもあります。
このような状況になってしまうのはどのような理由が原因なのでしょうか。

 

そこで今回は外壁塗装が剥がれる原因について紹介し、剥がれを予防する方法や剥がれが生じてしまった場合に必要な対応方法について解説します。

 

外壁塗装はなぜ剥がれが出るの？原因を解説

外壁塗装が剥がれる原因は主に次の2種類が挙げられます。

・外壁塗料の経年劣化
・塗装業者の施工不良

 

それぞれについてまず見ていきましょう。

 

外壁塗料の経年劣化

経年劣化で外壁塗装の剥がれが起こるのは最も多い原因です。
その理由として外壁塗料には耐用年数が存在し、年数以上の使用によってどうしても剥がれが生じてしまうからです。

 

その経年劣化を引き起こす要因として下の要素が主に挙げられます。

・外壁のクラック
・潮風による塩害
・長期の紫外線

 

外壁塗装によって作られた塗膜は、徐々に塗料が劣化します。
その劣化によって外壁へ直接天候によるダメージを与えるようになり、外壁が破損してひび割れを起こすのです。

 

このひび割れをクラックと言い、外壁のクラックによって表面の塗料が割れ始めてしまうことで塗料の剥がれが生じます。

 

海岸が近い沿岸部では塩害によるダメージもあります。
潮風による外壁塗料の劣化が起こり、塩分を含んだ風によって外壁材の劣化（さび）を引き起こすのです。

 

この劣化によって外壁材が破損し、それと同時に外壁塗料も剥がれ落ちるといったことがあります。

 

こうなった状態で外壁塗装のリフォームを行った場合、十分な補修を行わないと、施工不良につながるケースも少なくありません。

 

最も多いのが長期の紫外線によるものです。
外壁塗料は長時間紫外線を浴び続けることで外壁の塗料が劣化してしまいます。

 

そして、外壁を触れたときに白い粉が手に付着するチョーキング現象が発生するのです。
このチョーキング現象が起こっていると、外壁塗装は相当な劣化が起こっており、防水性も低下しています。

 

そして水分を含んで最終的に浮きや剥がれを引きおこす原因につながっていきます。

これら以外にもさまざまな劣化の要因が存在しますが、主に以上の3つが原因となって剥がれを生じさせるのです。

 

塗装業者の施工不良

塗装業者の技術が不十分な場合は施工不良による原因で早い段階の剥がれが発生します。
外壁塗装を施工して3年以内に外壁の塗装の浮きや剥がれが発生したら、施工不良の可能性が高いといえるでしょう。

 

そのような施工不良の原因として挙げられるのが次の施工内容です。

1・悪天候下での施工
2・乾燥不足による上塗り
3・下地の処理が甘い
4・下塗り材の使用法が不適切
5・下塗り材の選択を誤った
6・下塗りが不十分

 

まず、悪天候での施工を行うと外壁塗装に失敗して剥がれが生じます。
外壁塗装は、雨天時以外、気温が5度より高い、湿度は80％未満という条件をクリアしなければ施工できません。

 

このような条件をクリアしないまま外壁塗装を強行してしまうと塗料が乾燥せずに、本来の塗料が発揮できません。

 

通常は、このような時期に受注しないケースがほとんどな一方、利益優先の外壁塗装業者は無視して施工する恐れがあります。

 

外壁塗装は、2回以上重ね塗りして行います。

 

一方で、不十分な塗料の乾燥のまま上塗りしてしまうと塗装剥がれの原因になることも少なくありません。
十分な乾燥をさせたのちに上塗りするのが重要です。

 

リフォームで外壁塗装をする場合は、十分な下地処理を行います。

 

たとえば、けれん作業と呼ばれる補修や汚れ、さびの除去作業が不十分だと塗料が付きません。
さらにそれが剥がれの原因になります。

 

下塗り材の使い方を誤っても外壁塗装が剥がれてしまいます。
外壁塗装の下は下塗り材による塗装です。

 

下塗り材は塗料のような素材で、使用方法について細かく設定されています。
これを無視してしまうと、下塗り材からはがれてしまいます。

 

下塗り塗料にはシーラー、プライマー、フィラーの3種類が存在します。

 

これらを使い分けることで最適な外壁塗装が実現するのですが、不適切な選択をすると剥がれを引き起こしてしまうのです。

 

外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りとさらに上塗りをするなど3から4回塗装する必要があります。
そのうち下塗りが不十分だと、そこから剥がれるので重要な作業です。

 

外壁塗装の剥がれ予防や対策

最後に外壁塗装の剥がれ予防や対策について解説します。

 

外壁塗装の剥がれ予防

外壁塗装の剥がれ予防として重要なのが定期的なメンテナンスと優良な外壁塗装業者選びです。

 

定期的に点検やメンテナンスを行うことで未然に剥がれのリスクを発見し、補修などの対策ができます。
そのため、剥がれがなくとも数年に一回ごとに塗装業者のチェックやメンテナンスを受けるようにしましょう。

 

次に優良な業者にその点検やメンテナンスを依頼することです。

 

実績が豊富だったり、もし補修が必要になったら高圧洗浄やケレン作業等の下地処理の有無、詳細な見積もりの記載、下塗り材と上塗り材が別の塗料になっているかなどです。

 

剥がれた場合の対処法

外壁塗装が剥がれてしまった場合は、業者に連絡することや保証が利用できるかといったことです。

 

残念ながら外壁塗装の剥がれの補修は自力で行うのが困難なケースが多くあります。
そういった場合は、外壁塗装の業者に連絡して補修してもらいましょう。

 

だたし、優良な外壁塗装業者に依頼することが重要で、先ほど紹介した目安をもとに相見積もりするのがおすすめです。

 

また、施工業者の施工ミスが疑われる場合は、施工した業者に連絡して施工保証が利用できるか確認しましょう。
そうすることで速やかに補償に応じてくれるはずです。

 

まとめ

今回は、外壁塗装が剥がれる原因やその予防方法、さらに剥がれが生じた際の対応方法について解説しました。

 

基本的に外壁塗装で剥がれが生じる原因は施工ミスや経年劣化によるものです。

 

経年劣化についてはやむを得ないものの、万が一塗料が不十分についていないことによる施工ミスのケースでは、速やかに業者へ相談するのがおすすめです。

 

状況によっては、業者の落ち度によるものがあります。

 

そして、再度塗装工事を施工してもらう必要も出てくるので、スムーズな補修を受けるためにも可能な限り早く連絡をして保証期間内に改善してもらいましょう。